DavePerthのオーストラリア生活記&海外旅行記

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中国から中央アジア ~シルクロード横断ディープ旅~ 中国編③

           <昆明から古城の町・麗江へwith Pris>

~憧れの千と千尋の世界が広がる町で新たなチャイニーズガールと過ごしたロマンティックな4日間 パート1~

 

《バスターミナルでの新たな出会い💛》 

夕方前、宿で荷物をピックアップして、長距離バスターミナルに向かおうと路線バスを待っても来ないのでタクシーを捕まえた。

メモを見せ西バスターミナルに行きたいというがドライバーは良く分かってない様子で、中国語でまくしたてる。まったくかみ合わない応酬のあとドライバーはとにかく向かってくれる。でも渋滞がひどくなってくる。

そしてドライバーがまた何やら喚きだした。どうやら渋滞がひどいので間に合わないよ、とでも言ってるみたいだ。とにかく行ってくれとジェスチャーでプッシュすると無茶な車線変更などで近道を行ってくれているのか、真剣な怖い顔で急ぎ始めた。そして時間前に何とか無事到着した。

18元だったので、20元渡して頑張ってくれたお礼におつりはいらないというと、ドライバーがそれはいかんと2元を返そうとして来て押し問答になる。4,5回押し問答した後向こうがようやくその2元を受け取り、かわりにタクシーチケットを3枚もくれた。

顔はヤクザみたいで粗暴そうで怖いが、実はなんて誠実なドライバーなんだと感動するが、

たった2元の代わりにタクシーチケット3枚もあげたら赤字なんじゃないか?(このチケットは結局使うことはなかったので人にあげたが)頑張れ、ヤクザ顔のドライバー!

そしてバスターミナルの中に入ると嫌な予感が。。

やっぱり誰も英語など出来そうも無く、また旅行者が全く見当たらない。全く言葉の通じない中何とか身振り手振りで自分のバスを探し出し、チケットを見せるとこれに乗れという。

俺の席は縦3列の2段ベッドが並ぶ寝台の一番前の下の段、運転手の真後ろのベッドだった。寝台バスは何気に初めてで嬉しいが、ちょっとごちゃごちゃして狭い。

 

そしてバスの外にいると何やら一人旅っぽい若い中国人の女の子がこのバスか確認している。そこで麗江に行くのかと尋ねてみると彼女も行くのだという。これはチャンスを逃してはならぬ!と更に話してみると英語も割といけるみたいだ、ラッキー

彼女は英語名のPRIS(プリス)と名乗り、香港の近くの深圳に住んでいるらしい。眼鏡が似合う可愛らしい26歳の女の子だ。ナイスだ、寝台バスの旅。

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混乱のバスターミナル、悪夢再び。どのバスに乗ればよいか全く理解不能。。

しばらくするとバス発車するが道中バスではなかなか眠れなかった。チケットを買った代理店はなにを血迷ったか麗江まで17時間掛かると抜かしていたのでまだまだ先は長いな、と余裕をかましていたらバスが止まり皆降りていく。まだ朝4:00で8時間しか経っていないぞ? 

しかし皆どころか我が愛しのプリスちゃんも荷物を出してるので、もしかしてここ麗江と聞くとそうだと言う。あの代理店のバカ店員、17時間と8時間を間違える奴がいるか!

急いで荷物を出しプリスの尻を追いかける。まだ真っ暗でまたもや地図も情報も何もないので案の定ここがどこだか分からない。乗客は皆地元の人なのか車などで迎えが来て行ってしまった。

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まだ夜も明けぬ真っ暗な麗江の町に迷い込んだ。

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情緒はあるが、ここが全くどこか分からず途方に暮れる。。

 

千と千尋の世界のディープな宿に入り込む》

真っ暗の中ここがどこかも分からないのでプリスに着いて行くと、一台のタクシーが止まっているがドライバーは熟睡している。ドアをノックしてもなかなか起きない。ようやく起こして麗江の古城地域に行くようお願いして出発するが、ドライバーはいったりきたりしてようやく古城地域の付近で下された。どうやら寝ぼけて道を間違えたらしい。。

それでもまだ真っ暗で人気は無く、プリスもここがどこだか分からないと言う。ただ彼女には切り札があり、何と宿を予約しているという。彼女はその予約してある宿に電話を入れるとこんな早朝でもスタッフが歩いて迎えに来てくれるとのこと。

数分すると一人の男性スタッフが来てプリスと何やら話し俺を見るが特に何も言わず、彼らについて行くと暗い細い道を進んで行く。

これはまさに迷路みたいで、古城地域に入ると地図が無いとさっぱり分からない感じだ。宿に無事着くと、プリスの部屋はすぐに用意が出来るらしいが、予約も無しに来た俺の部屋はどうやら10時過ぎにならないと用意できないらしく、今5時前なので5時間以上この中庭で待つことに。。

 

そしてここはどうやら本来は中国本土の人間しか泊まる事の出来ない宿らしく、誰も英語どころか英単語も解さない。一人女性スタッフに私は英語が出来るぞと言わんばかりに自慢げにハローと言われたが、そこで会話が止まる。ただ皆、人は非常に良さそうだ。

*中国では法律で、許可を取っていない宿は本来外国人どころか香港や台湾人も泊める事が出来ないという事を後で知った。この宿は飛び入りで宿がない俺を親切心で内緒で泊めてくれたのだろう。


旅の指さし会話帳4 中国[第三版]


単語でカンタン!旅行中国語会話 改訂版

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宿の外観。趣や中庭の雰囲気も抜群だった。

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宿の2階から朝焼けをバックにプリス

プリスが部屋に入る前に少し朝の散歩を一緒にしてみた。

するとまだ人も少なく、抱いていたイメージ通りの世界が広がっていた。よく日本・中国・台湾などの旧市街千と千尋の神隠しの世界観》があるモデル都市との噂のある観光地は多いが、ここ麗江もその一つで、本当にそんな感じの世界が広がっている。

赤提灯が無数に並び情緒ある石畳の路地や階段、町の中を流れる小川に掛かる赤い柵の橋、その小川沿いに群生する柳の木々など、雰囲気抜群でまさに一目惚れしてしまった。

良く旅をしているとイメージとは違い期待はずれの事が多いが、こんなにまでイメージとばっちり合った場所は初めてで、日本の京都辺りにも似ている感じもあるので同時に懐かしさもあり何とも言えない場所だ。

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朝のまだ人通りが少ない麗江の町。情緒ある映画のような世界が広がっている

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そして散歩の後プリスは部屋に入って寝てしまったので、一人で部屋が空くのを待つ俺をほっとおいてくれていいのだが、ここのスタッフは親切らしく、ずっと一緒に待って延々とお茶をついでくれる

この地域か或いは中国全土の風習なのか、お盆にはお湯沸かし器・湯呑を消毒する熱い湯・湯呑・茶葉・急須とセットで置かれ、わんこそばのようにお茶を少し飲むとすぐにまたお湯を沸かし注いでくれる。

そしてその湯呑がすごく小さいので、ひと口かふた口ですぐ飲んでしまう。お互い言葉が通じず手持無沙汰なので、俺はひたすら茶を飲み向こうはひたすらお湯を沸かしお茶を注ぎ続け、たまに目が合うととりあえず微笑む(苦笑?)という事を延々5時間程続け、湯呑も小さいので大袈裟ではなく、100杯は少なくともお茶を飲まされた。。。

これは、

《向こうは向こうで、部屋を待たせてあるので接待しなければならず、言葉も通じずしんどいのでお茶でもてなす。そして俺は俺でそっとしておいてもらいたいのだが、せっかくのオモテナシを無下にすることも出来ず、言葉も通じないのでひたすら茶を飲む。》

といったお互いがお互いを気遣うために起きた負のスパイラルによる攻防が起きていた。

 

それにしても全く言葉の通じない人と5時間以上もただ向かい合い、曖昧な笑みとお茶との格闘はちょっとつらかった。。本当に人は良さそうなんだけど。。

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これが5時間の激闘の舞台となった木テーブルとお茶セット。


5時間の死闘の末無事部屋に入り、荷物を置き一休みした後プリスを起こし町の散策へ。

昼食はプリス希望の地元の豚の背骨の鍋を食べた。味はまあまあだったが、その食事中に外から叫び声がしたので声のした方をみると、中国人観光客のカップルがケンカをしているではないか!

しかも男はグーで女の肩を殴っている。おまけに女はハイヒールで中段蹴りの応酬をしているではないか。その後も激しい罵り合いは続くが近所の店の人の仲裁で終了。

そしてまた飯を食っていると再び叫び声が!

見るとカップルのケンカが始まり、男の見た目が小太り&坊主頭に上下だぶだぶのスウェットという休日のカジュアルやくざといったさっきの男と同じような風貌だったので、同じカップルの再戦かと思ったら、プリスは違う新たなカップだと言う。

そしてまた男が女を殴り、女も応戦している。なんなんだ?

流行っているのか!?ケンカが。。

しまいには仲直りし、カップルの会話をプリスに訳してもらうと、泣いている女は"わがまま言ってごめんなさい、愛してるわ"みたいな事を言っているらしい。

情熱的だ、中国カップル。。

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何だかよく分からなかった麗江の名物料理。その裏ではカップル達の熱い戦いが。。

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ここ麗江ではまだ古き良き中国の伝統が守られていた。。

その後、チャリを借りていたので、ここから近くの別の旧市街へ向かう。そこは規模も小さくお土産屋が多いので、あまり印象は残らなかった。チャリを借りた別の宿に返しに行ったついでにここでもまたお茶をごちそうになる。

プリスとその宿のおやじが中国語で話し込んでいるので、俺はここでもやっぱりひたすら茶を飲む。ここではやたら茶を飲むな~。ま、ここ雲南省はお茶が有名でとても美味しいのでいいのだが腹が常にタプタプである。

ここの親父は人が良さそうなのでプリスが行きたい山間部でのハイキングツアーに翌日分を2名で予約する。が、しかし後々この親父がとんでもない奴だと俺が町を去った後に判明する事になる。。

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このバーコード親父が親切かと思いきや、実はびっくり仰天変態野郎であった。。人は見かけによらない

プリスと旧市街を散策すると、一通りが多くなり赤提灯で彩られた町が店の人の呼び込みをバックに活気に溢れている。まさに思い描いていた世界で、

夢の中にいるようだった。

今まで偏見で観光地を毛嫌いしていたが、ハロン湾といいここもすごく良い。つまらない偏見は捨て、観光地だろうが奥地だろうがその時の自分がどう感じるかなんだろうな、旅って。

だがひとつ大きく予想が外れていたのは、思ったより欧米系の旅人が少なく、それより中国人の観光客で溢れかえっている。なんでも麗江は最近(2011年時点)のトップ5に入るネムーンのトレンドだそうで、やたらとペアルックのカップを見かける。

でも白人が多いよりはこの町の雰囲気にあっているので良いと思う。

 

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夜になると提灯がライトアップされ、ますます雰囲気が出てくる

人の多さも気にならずに迷路みたいな路地を当てもなく歩き続けた。久々の昂揚感と一人じゃないからなのか、気分はハイでどんなに練り歩いても飽きない。ただ一か所旧市街に似合わぬ変な電飾をしたライブバーが並ぶ通りがあって騒々しい。

中国でバーは男女の出会いの場だとプリスは言い張っているが、なるほど若い男女のグループで賑わっている。ここはカップルより同性グループが異性のグループを求めて来る所みたい。

プリスも、私も滞在中行きたいと言っていた。

探してるのだろうか、誰か男を? そして俺の立場は?

その後も引き続き歩いていると、川に願いを込めたロウソクを流せるというサービスをやっていたので、普段はそんなことをしない俺はすっかり御登りさん気分で、"この旅が今後もこのまま素晴らしく続きますように"と素敵な願いを込めて10元をはたいてロウソクを流すのをプリスは冷やかな目で見ていた。。そしてその後もしばらく夢の世界を散策し宿に戻って疲れてすぐ寝てしまった。

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こんな路地が無数に広がる麗江。ノスタルジックな気分に浸れる

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気分が高揚して買ってしまったロウソク。プリスは冷ややか

 

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