DavePerthのオーストラリア生活記&海外旅行記

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中国から中央アジア ~シルクロード横断ディープ旅~ カザフスタン編①

<国境~カザフスタン・アルマティ>~カオスなバス移動で感じる国境の混沌と別世界中央アジア

 

 

 

《クレイジーなホスピタリティの洗礼を浴びる》

そして入国が済んでもバスの方が列を連ねているため、ここでもかなり待たされる。

ここで出入国してる間にも、かなり色んなカザフ人達から声を掛けられお前たちはこっちに並べ、次はこの手続きだど、色々親切にされた。

 

ただ驚くべきことは、自分が乗っていない全然違うバスの乗客達が何故か俺・ヘイドリアン・ビクトールと3人の旅人の名前を知っていることだった。

なんていう情報伝達の早さだろう。。珍しさもあってか注目度も高く、そこらじゅうで“ヒロ!ヒロ!こっちだ、こっちへこい!”などの声が掛かる。

俺は誰にもまだ自己紹介をしていないのに。。

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国境でやたらちょっかい出してきたカザフ人の子供。全く物怖じしない

《カザフ人からの招待を受ける》

そして俺は昨晩の休憩所で会った、男女2人組のうちの男の方のElranから我が家へ来ないかとのお誘いを受けていたので、その招待を受けるつもりでいた。しかしヘイドリアンたちも色んな方面から招待を受けており、それをまた奴らは無責任に全部受けていたので、色んな人達が俺達が泊まりに来ると信じ込んでおり、かなり混乱してきた。

 

俺は申し訳なく思い又責任感もある人間なので、先に招待をしてくれて誠実そうなElran宅に御世話になる旨をスイス2人組に伝えると、彼らも無責任に一緒に来ることにしたので、他の人達に断りを入れると皆さも残念そうにしていて本当に申し訳なかった。

他の旅行者達から事前の情報で、中央アジアのホスピタリティーのすごさを聞いていたが、さっそく実感することになる。もうすでに10組くらいから町に着いたら家に来いとのお招きを頂いた。それも全然違うバスの乗客達から。。

 

 

《余談・悲惨なアメリカ人旅行者からの情報ーアメリカと中央アジアの関係性》

バスをひたすら待っていると、途方に暮れた感じの旅行者がいた。

話を聞いてみると彼はカザフ側から中国に入国しようとしたのだが、カザフスタンで入国した際に3日以内に滞在登録をしなくてはならない、という旅行者へのルールを忘れて登録してなかったため、今出国を拒否されてしまった。

よってまたバスで街までもどり滞在登録を済ませて、もう一度ここに帰ってきて出国しに来なければならないらしい。。俺達も気をつけねば。。

更に彼はカザフスタンの前はキルギスタンにいたらしく、ここで色々とひどい目にあったという事。

彼はアメリカ人にしてはめずらしくロシア語が流暢に話せ、おまけに中国語もかなり堪能という奇人の為、

キルギス人達からスパイ扱いされ、警察からは留置所に送られ地元民からなじられ石を投げられ、トレッキング中に暴漢から襲われたりと散々だったらしい。

 

語学が出来て損する事ってあったんだな。。

 

もし彼が日本や韓国で日本語や韓国語がペラペラだったらさぞかしチヤホヤされたに違いない。しかし覚えた語学が違っただけで人は留置所で尋問を受けたり、他人から投石されたりするらしい。。。

それにしてもアメリカ人でロシア語が出来る人間が、この辺を旅するとややこしいんだな、色々と。

 

後で分かってきたことだが、ここら辺は近年旧ソ連の影響が薄くなってきており、代わってアメリカが資源に目をつけ、ボランティアや英語教師に交じって実際スパイを送り込んでいるらしく、あながちアメリカ人でロシア語・中国語など出来ると疑われるのはしょうがないみたいだ。

ま、彼は大学での専攻がロシア語で中国にも何年か留学してたらしく、純粋にただの旅行者だったと思うけど。。

その彼がキルギスタンは危ない、ろくな目に合わなかったと言っていたため、例のスイスコンビがビビり行くのやめようかなど相談し始め、おいっつ!って突っ込みを入れた。

なんなんだ、この若い2人は。

普段は無責任に無鉄砲に傍若無人にふるまっているが、こんな一人の旅行者の話にビビり行くのを検討し直すなんてどういう思考回路をしているんだ?

このアメリカ人の場合は特に事情があるし、運の悪い旅行者ってのは必ずいる。それを急に日和り出すからびっくりした。

ま、俺は別に彼らが行こうがやめようが行くけどね。

 

《いざ、中央アジアへ》

ま、それはさておきElranが突然、ここからはバスを俺達の方に移ってこいと言いだした。

彼がいうにはここからバスは休憩などはあるがほぼ一直線に町に向かうため、それぞれのバスに乗っていると後で落ち合うのが難しくなるという。それは理屈的には正しいが、もうバスのチケットはアルマティまで買ってあるし。。

そう言うと彼は何とバスのドライバーと交渉し始め、俺達をただでここからアルマティーまで乗せてくれるよう頼み、またそれが受け入れられたという。

そして俺達の元々のバスのドライバーにも、もうこの人達バスこっちに移ったから!みたいな感じであっさりと伝え、そのまま本当にElranのバスの方に移動することになった。。

でもどうやって急に増えた3人分の席確保するんだ?

と思って新しいバスに乗り込むと、このバスも寝台車で、その最後部の3つベッドが繋がってる最も良い場所を空けてくれていた。そしてなんとそこに陣取ってたおばちゃん達が俺達の為に前の方に移動してくれたらしい。

その人達は別にElran達の家族でもなんでもない。

一体全体訳が分からないが、とにかく皆鬼のように旅行者に親切らしい。

そしてこのバスの乗客も3分後には俺達3人の名前を憶えあちこちからヒロ、このお茶飲め!ビクトール、このお菓子食え!、と色んなものが回ってきた。ありがたく後ろのベッドでヘイドリアンと思いっきり足を延ばして寝ていると、案の定子供達が寄って来て俺達にチョップやジャーマンスープレックスなどを腹の上にくらわしてきて全然眠れなかったが、楽しいバスのひと時となった。

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救世主Elran。彼にはここから本当に世話になる

途中の景色はステップ砂漠から岩山の連なりが見えたり、綺麗な特色ある装飾を施したイスラム様式の墓地などもカザフスタンに入ってきたことを実感させた。

午後一回ランチ休憩があったのだが、それがカザフスタンに来て初めての食事だった。ラム肉が入ったトマトとポテトのスープや、Elranの連れの女の子が食べているヌードルを食べさせてもらったら結構美味かった。

中央アジアに来る前は、中央アジア全体の食事はめちゃまずいという評判をさんざん聞かされていたが、最初の印象は悪くない。ただこれから豚肉は食べられないと思うので、ラム肉が苦手な人にはきつくなってくると思う。ただ俺自身はラム大好きだけど。

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中央アジアに入っての初の食事。全然悪くない、ラム肉大歓迎だ!

このElranの連れの女の子は英語が話せないので流暢にコミュニケーションはとれないのだが、日本のアニメなどが好きらしく、Narutoというアニメの大ファンだという。

【【ここカザフスタンでは後にこの”‘ナルト"”ワンピース”のファンに頻繁に会うのだが、俺はそんな物全く知らなかったので、何で知らないのか現地人にビックリされると共に、ガッカリもされたので、日本のアニメや音楽などをある程度知っておけば現地でのコミュニケーションのきっかけになる事を改めて強く学んだ。】】

この子は、知っている日本語の単語で“Moshi Moshi””Arigatou”など言って来て、スイス2人組には一切絡もうとしないが、俺にはやたら話掛け仲良くしてこようとする。彼女は若く女子高生くらいに見えるが、実際20歳だという。見た目は35歳のサラリーマンに見えるが、実は22歳の大学生であるElranと対照的に彼女は本当に可愛らしく、カザフスタンの旅に明るい兆しに見えて来た。

中国から逆転しここではモテるのではないか!? という淡い期待が湧いてきた。。

 

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バスの休憩所で殺人的に塩辛い手作りチーズを売るおばちゃん達。右がElranの連れの女の子。最初の女神

この子ともう少し仲良くしたかったが、もうそろそろ町に着くという手前のハイウェイ沿いに住む彼女は家の近くで降りてしまうらしい。また会いたいが彼女はすぐまた明日中国に戻りウルムチ姉の結婚式に参加しなければならないので。残念だがしょうがない。

降りる時も俺だけに挨拶をしに来てくれ本当に可愛らしかった。

 

そしてようやく長かったバスの旅が終わりを告げ夜11:30に、カザフスタン第2の都市・アルマティのバスターミナルに到着した。

そこでバスを降りErlanの家に向かう為荷物をタクシーに入れ替え出発しようとしていたら、そこで何とウルムチで一緒だった韓国人のJun Minが俺を待っていた。

そういえば彼女から2日前くらいにウルムチを出てターミナル近くに泊まっているとメールを貰っていた。泊まっているのはこのターミナルのオフィスの真上のフロアのゲストハウスだった。まさにバスを降りてすぐに見つけた宿だろう。

折角待っててくれて申し訳なかったが、俺達はすぐにElran宅に行かなければならないので、Jum Minには再会を約束しその場を離れた。

 

《さっそくカザフスタンのオモテナシの洗礼》

そしてElran宅に到着すると立派な門構えの中は豪邸だった。部屋が何部屋もあり、また地下にも倉庫や部屋があった。

こんな広い所に何と今は彼と20歳の妹の2人暮らし。もったいない。両親や親せきはそれぞれヨーロッパ・中国などでビジネスをしておりバラバラだという。

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広いElran宅の一角。地下室までありこんな所に妹と二人で住んでいる

そしてその妹ともう一人友達が家で待っていて、そこには豪華絢爛なフルコース、カザフ料理の品々が並んでいた!

Elranはバスの途中で妹に電話をし、俺達が行くから色々料理を作っておくようにと話していたらしく、何とも素晴らしいオモテナシにびっくり。

料理もバラエティがあり、ご飯ももち米っぽくめちゃ旨い!炒め物やパン・ジャム等も全て美味しく20歳にしてこんなに料理が出来るのかと感嘆した!2人暮らしでいつも兄の食事や家事の面倒を見ているとのこと。

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豪華な妹達の手料理に満足げなスイスから来た性欲モンスター2人。

そして妹や友達も2人共美人で、外人が珍しいのか写真を一緒に撮ったりして盛り上がった。その中でも俺は一番人気で、妹も“ありがとう”や“もしもし”とか挨拶の日本語は知っており(このふたつは定番なんだろうか?)、この国では日本人は好感や興味を持たれているのかなと、嬉しくなった。

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初日からカザフスタンのオモテナシを受けまくる。右が料理上手なElranの妹君

《初日から夜遊びへ~アルマティ・ナイト》

30時間のバス旅も終わりご馳走を頂き、ジェットコースターのような数日間の疲れがどっと出て満腹感もあり、眠くなってきたところでスイスコンビが頭がオカシイ事を言い出した。

時刻はもう日付がとっくに変わっていて、更にこの疲れた状況にかかわらず、今からクラブに行こうと言い出す始末。

はぁ!?どんだけクラブ好きなんだ!

 

俺とElranもクラブは明日でもいいだろう、と説得を試みるがどうしてもこの勢いで今晩行きたいという。うるさくてなかなかあきらめないので、もう半ばヤケ気味にクラブに行く事になり、外へ出ると勿論車など走っていなかった。

カザフでは白タクが当たり前らしく、大通りに出て車を拾った。クラブの入場口に行くと、何やら我々の靴がまずいらしく、強面のスタッフ達に止められてしまう

そこでElranとスタッフのボス格の奴が裏に行き話し合いを始めようやく中に入れる事に。スイスコンビの我がままの為におそらく彼はクラブに入るだけのために相当額の賄賂を払い、かなり嫌な事も言われたみたいだ。

Elranごめん、しかもビールやおつまみまで奢ってくれてしまう始末。。迷惑かけっぱなしだな。

 

中は結構人がいて、中央のダンスホールで男女が入り乱れて踊っている。

ここはイスラムの国かと疑う程、町のギャル達は西洋人と変わらぬ露出の多い恰好で踊り狂っている。ただ音楽はDJが急に変なタイミングで、全く違うジャンルの曲に不自然に変えたりと中途半端な感じで今一だったが、自分達もビールを飲み終えダンスホールに向かった。

ここはウルムチの時と違い俺達が行っても誰も特に注目したりしなく、自然に混じっていける感じだ。スイスコンビも前のようなキ○ガイじみたナンパもしておらず、普通に内輪で盛り上がっていた。

これはこれで楽しかったが、もうどうしようもなく眠かったので4:00頃ようやく帰路に着き、シャワーを浴びて寝た。

あ~~、本当に疲れた。。

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眠い中クラブで席を確保する俺達。ここからまだ長かった。。