DavePerthのオーストラリア生活記&海外旅行記

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中国から中央アジア ~シルクロード横断ディープ旅~ キルギスタン編⑨

<カジサイ~タムチ―>~タムチー再び!ライアとの再会、が、あの美少女には会えず~

 

 

 

《奇行を繰り返すユダヤ人の憂鬱とマタンの秘密を考察》

翌朝起きるとマタンが頭にちょこんとユダヤをのせ、部屋をうろつきながら聖書をブツブツ音読していた。

 

その姿は狂気的で朝から不気味だが、こいつはここ数日何故か一日おきに悪夢にうなされるらしく、よって一日おきに殆ど眠れない日が続いているらしい。そして彼の2年間にわたる旅の終わりが近いからか、このように時折前触れもなくプッツンとなり、精神が不安定になる状態が目立ち始めた。

 

そういう時は自身を落ち着かせる為に、このようにユダヤ帽を被り聖書を読んでブツブツいいながら一人の世界に入るのである。

これは慣れるまで非常に不気味だったがなかなかこれはこれで貴重な経験だと思い、タンを観察し、彼が今どういう精神状態でいるのか、または悪夢を一日置きに見る原因を考察してみる事にした。

そのマタンを観察していると、彼は旅が終わりに近づくにつれナーバスになることが多くなり、またその反動がすぐ疲れに出て、俺が各地で周囲を散策しに行ったりしても奴は移動以外ふさぎ込んで寝ている事が多くなった。何か今旅を楽しんでいない感じだ。

 

【そしてこれは推測だが、彼はこの2年の世界旅行の前イスラエルの規則に従い徴兵に行っていて、一日おきに見る悪夢の原因がそこにあるんじゃないかと思う。またベジタリアンになったきっかけも、その徴兵制の期間に起こった事との因果関係があるのは間違いないのではないのだろうか。】

 

何故なら何かの折に俺は彼からふと、以前は肉を食っていた、という趣旨の事を聞いた事があったのを覚えている。そして彼が肉を食わない姿勢は、よくいるヨーロッパの若者で、動物愛護団体の影響やインドにちょっと行った経験から、ファッション感覚でVegan(ビーガン)になったような薄っぺらい連中とは明らかに一線を画している。

 

マタンの場合は、もっとこう、切羽詰まって直接的に命が関わっているような、狂気的な鬼気迫る感じが見える。そしてそれが軍隊にいた経験と重なっていて、また旅の終わり=狂気の世界である故郷に帰らなければならない現実が見えてきて、精神が不安定なっているのではないか。

と、ヒゲ男の考察にこんなにも頭を使ってしまったが、とにかくこいつと旅するのはここキルギスタンまでにしよう。色々と面白い体験をしてきたが、そろそろ一人になりたい。。

 

と、それはさておき今日はビシュケクに行くか、どこかもう一泊別の村でするか考えながら行動することにした。

泊めてくれたTOKUNの母親が近くまで乗せてくれるというのでその車で近くの大き目の町まで乗せてもらった。

そしてそこからバスを探したがなかなかなさそうなので、乗合いタクシーのおっさんを捕まえて車に乗ると、同行者のおばさんの知り合いの家に寄って行き、何か車に乗せる物体を運んできた。

何かと思ったら生きたヤギだった。。

そしてその生ヤギを、トランクを開けて俺達のバックパックの上に置きやがった。

車が走りだしてからも、手足を縛られたヤギの切ない鳴き声が後方から聞こえて来て何とも複雑な気持ちがした。。

すぐ食うんだろうか?しかし生きたヤギと車に乗るとはまた変な経験をしてるぞ、飽きないな、中央アジア

 

 


ディープすぎるシルクロード中央アジアの旅 (中経の文庫)

女一匹シルクロードの旅 (コミックエッセイの森)

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途中で出会った子供。かしこまり過ぎている

《2度目の訪問は肩透かしを食らう》

そして2時間くらいすると横長の楕円形のイシクル湖の、ちょうど西の端にある分岐点にある町、バルチーに到着。ここはこのイシクル湖周辺でも大きな町で色々な工場などがあり車の行き来も多い。

ここから更に西へ進めば首都のビシュケクに戻れるのだが、もう一泊何故か最初に泊まったライアのいるタムチーに行きたいとマタンが言い出したので、俺もタムチーは好きなので同意した。

ただこのイスラエル野郎は単にあのライア目当てに戻るだけだと思う。前タムチーに滞在した時も、ライアいい女だ、すごくやりてぇみたいなことを散々言っていたが、会えたとしてもライアには旦那もいる事だし、この刈り上げヒゲ野郎の欲望が叶う事は無理な話なのだ。。。

まー実は俺もあの19歳の女子大生のアイジャマール前回早朝ジョギングデートにこなかった)にもう一度会いたいとのよこしまな願いもあったが、表向きはしょうがなくマタンに付き合って行く感じにしておいた。

乗合いバスを捕まえタムチー方面に向かっていると徐々に既視感のある風景が見えて来て、タムチーに無事到着。とりあえずさっそく例のレストランを覗くがアイジャマールはいなかった。。

取りあえずレストランには後で戻ることにして、ライアの家に向かうと狭い村だからかすぐに彼女と遭遇することが出来た。何と彼女は偶然俺達がどうしてるか気になってたらしく、昨日俺の携帯に電話してたらしい、気付かなかった。

彼女も俺達と再会出来て嬉しそうだ、そしてマタンの顔もにやけてやがる。ただ今回は彼女の家には友人だか誰かが来てて部屋は空いていないとの事。そこで隣が彼女の親戚の家で、そこがゲストハウスになっていたらしく、そこの一部屋に泊まる事になった。

そこはこじんまりしたゲストハウスで中庭には小さなプールもあり、ホットシャワーも使えて快適だ。

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泊まる事になった部屋。綺麗で快適だ

そして例のレストランに再度アイジャマールを訪ねて行ったが、何と彼女はビシュケクに帰ってしまったらしくガッカリした。これで俺の目的は消えてしまった。。なのでその向かいにあるもう一軒の食堂でランチを食べることにしたが、家族経営でとても人が良く子供達が特に可愛い。色々子供達と遊んだりしながらした食事は非常になごやかな感じだった。

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食堂の子供。本当に素朴で人懐っこくて可愛い

午後は部屋でまったりしたりプールに入ったり洗濯したりして過ごした。

そして夜スーパーに行ったらロクなものが無いのでアイジャマールもいない例のレストランに行ったが頼んでないものがきたり、サービス料をとられたりティーポットのお湯を足した分をチャージしてきたりと前回と違ってなごやかな感じなどではなく、ギスギスした雰囲気で終わってしまった。。

いや~、やっぱ旅ってタイミングがあるね。一度良いと思った場所も、タイミングが違えばあれってな事になるのはよくある事。

今回タムチーを再訪して、俺達の勝手な妄想が外れ肩すかしを食らったような気分だが、ここが好きな場所でいい思い出がある事には変わりない。

キルギスタンももうあとわずかだ!

 

 

 

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